葉月のまったりブログ

中の人の日常体験とか思ったこととかを雑記的に記していくそんなブログです。

カナダ留学、第1フェーズを終えて

皆様こんにちは。葉月です。

 

只今カナダで留学をしています。最近朝晩が寒くなってきました。バンクーバーの冬はいろんな人が口々に最悪だと評しているので中々怖いですが、とりあえずは元気にやっております。

さて、タイトルにもありますが、Coop留学の最初の半年である、専門学校での学びのフェーズを終了しました! やったね(๑•̀ㅂ•́)و✧

いやぁ、長かったのか短かったのかイマイチ分からないです。

この半年というやつが中々ちょうどいいタイミングで、ワイングラスの例えじゃないですが、もう半分という気持ちと、まだ半分という気持ちが混ざり合っています。

感覚としては8~9か月くらい過ぎた感じなのですが、留学最初の日から今までかなり鮮明にダイジェストとして思い出すことも出来るので、不思議な感覚です。

1年終わったらこの留学をまとめてみようかと考えていましたが、頭が新鮮な内に、ざっくりと自分の考えていたことや、感覚を書き残しておきたいと思ったので、こうしてブログに書いてみました。

第2フェーズ(労働)の話は帰国した後、帰国直前くらいにまとめてみようかと考えています。人生初のフルタイム勤務 & バリバリ英語環境 & 慣れないオフィスワークの3連コンボが中々大変ですが、とりあえず今はサバイブしております。まぁ慣れは時間が解決してくれると信じて、まったり自分の仕事をこなそうかと。

 

さて、ざっくりと振り返りをするにあたって、今回は(真面目に)留学の目標から見ていきたいと思っています。

4月辺りに自分が何故カナダに来たのか? という記事を書きまして、そこの目標をまずは確認していきます(以下過去記事の宣伝)。

leafkeylosttime.hatenablog.com

 

ざっくりと大きな目標として(過去記事参照)、

1. Digital Marketingを学びたい。

2. 日本で就活とかをやる前に、海外でフルタイム勤務をしてみたい。

3. 自分が自分で誇れるような頑張りをしたい。

というものを掲げていました。

 

結論から言うと、1はきちんと達成されて、2, 3は現在進行形で達成中といった感じです。

もう少し細かくまとめると、Digital Marketingを学びたいという思いの中で、SEOGoogle Analyticsを深く勉強したいという願いは、比較的しっかりと叶えることが出来たかなと思っています。

自分が選択していたDigital Marketingコースでは、ウェブデザインの授業やストラテジーSNSマーケティングなどいろいろな授業がありましたけど、結局自分が勉強して楽しい、これを仕事にしてみたいと思っていたのがSEOGoogle Analytics辺りのデータ分析だったので、あまり興味が大きく変わるといった感じにはなりませんでした。

しかしながら、全体的に、普段自分が使っているECサイトSNS、オンライン広告の裏側にいろいろな仕組みが隠されていることを学べたことはとても大きかったです。

「漫然とこういうものがある」といった程度のぼんやりした知識しかなかったけれど、どんな意図や戦略が後ろに隠れているのか、何となく読み解くことが出来るようになったのが、成長を感じる所だったりします。

あと純粋に、マーケティングと心理学の親和性が高いですね。人間がどういう行動をするか、どんな風に考えるかという視点がどちらの分野にもありますが、これは自分の興味と根本で同じなので、普通に楽しかったです。

しかし、これを書くのもなんですが、世の中に独学で(& 無料で)勉強出来ることってけっこうあるんだなぁと思いました。

英語というのが大きいのか、無料でチームの進捗管理や連絡をするアプリ、自分の思考やマーケティングを助けてくれる学習ツールが豊富で、インストラクターの話を聞いた後で見直してみると「こっちのほうが分かりやすくね?」となったことも…()

純粋に日本語ではなく英語で勉強しようと思えば、有用なコンテンツの幅がとんでもなく広がるといったことなんでしょうね。研究論文と似た感じでしょうか。

ネガキャンを挟んでしまいましたが、インストラクターの背景知識や実際にクライアントに対してマーケティングプランを提案できるという環境は有意義だったように思います。

頭の中の知識で終わるのではなく、実際にその知識を使って実践してみること。

実際の企業に対してコンテンツを作ったり、施策と達成したい目標を数値化してマーケティングプランとして作成するクラスが最後にあり、学んだことを全てつぎ込んで施策を作り上げるのは非常に楽しかったです。

インストラクターは、教えるという面においては微妙な人も居ましたが、少なくとも経験値を持っている人としては有用で、雛形を教わるというよりは、実際のプランやアクションを見せてどう思うか、どうしたらいいかを聞く点ではすごく助かりました。

授業の費用と比べるのが中々難しいですが、相応といった印象でした。

 

 

私の通った学校の環境について言及すると、良い面も悪い面もあり、といった感じです。

日本人が多いのは知っていましたし、英語を喋れば別に問題もない、というのはまぁそうですが、それなりに日本のこと、バックグラウンドをお互いに共有していること、といったある種の「甘え」があったのが、少しだけ引っかかる所だったように思います。

「最悪日本語を喋ればお互いに理解が出来る」

そんな思いが自分の中にあり、恐らく他の日本人クラスメイトの中にもあったんじゃないかなぁと思います。

実際、他のクラスで日本語をバシバシ使っている人もいましたし、日本人に対するマーケティングが上手いなぁとマーケティングを勉強した人的な感想を抱きましたが、他の国籍の人にとって、日本人が多く固まっているということが何か疎外感を感じる原因になっていなければいいなぁと思わずにはいられません。

アルバイト探しやフルタイム勤務探しの際に学校に頼りましたが、かなり助けてもらったので、サポートという面では良かったかなと思います(ただ、講師も含めて相当人によりけりで、いい人を見つけられるか運次第な所も…)。

 

 

 

そして英語についてですが、英語での学び、発表、理解や思考など、あまり苦戦はしませんでした。日本語のほうが簡単にアウトプットを出せるのは事実ですけれど、元々英語は出来ると思っていたので、そこまで気にならなかったです。

ただ英語だと空気感といいましょうか、相手がどんな思考をしていて、どんな感情を抱いているのか、といった辺りの把握がしづらく、そこら辺は外国語だからなのかなぁと思ったり。

 

……と、専門学校が終わった辺りで思っていたら、これは移民で外国語としての英語に囲まれていたから余裕だったんやなぁというお気持ちです。

フルタイム環境で仕事をしている現状として、英語はけっこうキツめです。

別に全員が全員ネイティブという訳ではないのですけれども、単純に会話速度が速い / 用語を知らないなど、欠けている基礎知識が積み重なると会話についていくのがちょっとつらくなることもあります。

まぁベルギーの時みたいに、会話すらしんどいといった状況ではないので、ちょっとツッコミを入れながら上手く会話に混じれるように鋭意努力中です(ここら辺は1回目の留学の知識と感覚が何となく活きているような気がします)。

 

 

 

さて、ここまでざっくりと振り返ってきましたが、ここからは時系列的に見ていこうと思います。

4月。カナダに初めて降り立った時、異国に来た感動がなくて、何というかどこか見覚えのある感じの街並みだなぁと感じたことがけっこう印象に残っています。

そしてホストファミリーとの対面。他人の家に入るのが久々で楽しみにしていましたけど、実際に蓋を開けてみると、そこまでwelcomingではないというか、お金が入っていて、ビジネスとして受け入れられている感がけっこうすごかったです。

お金を払った以上の何か学びがあったとは思わないけど、こういう家もあるんだな(こういうホストファミリーの形もあるんだな)という視点が得られたのは学びでしょうかね。

また、新しい生活に慣れるのは、留学2回目といえど大変でした。時差ぼけが直るのに地味に1週間くらいかかり、銀行口座や行政の手続きなど、前回はホストファミリーにも手伝ってもらったことを、今回は(睡眠不足で)自分で全てやるのはけっこうしんどかったです。

ただ最初は、慣れるまで時間がかかることを意識しながら立ち回っていたので、そこまで自分の心が追いつめられることなく、英語やGoogle Analyticsを独学したりと、自分のやりたいことの中で足りない知識を少しずつ補おうと出来たのは良かったかなと思います。

この時はバイトもなく、土日やイースターの休みでいろんな場所を満喫出来たのでかなり楽しかった印象があります。

 

そして5月。銀行口座のお金が増えることなく、ただただ減っていくだけの生活が中々恐怖だったので、アルバイトを探し始めようと学校の先生に話を聞きに行くようになりました。

根本は金の悩みですが、異国の中で、自分の力で生活をきちんと作り上げたいという思いが何よりも強かったように感じます。

そして、第2フェーズに向けてフルタイムに繋げるボランティアも探しながら、ホストファミリーの家を出て、一人暮らしの生活を作り上げていきました。

ここら辺からインストラクターの授業スタイルがどうにも肌に合わず、授業へのやる気がなくなってきていました(早い)。

まぁただそれで適当になるのは嫌だったので、TableauやSQLGoogle Tag Managerなどのいろんなツールを触り始めて、自分のやりたい仕事の方向性をぼんやりと考え始めるように。

この時期のネックは仕事探しで、Indeedからアプライしたり、直接レジュメをお店に渡したりするのですが、経験がないからか、全然レジュメから先に繋がることがなかったです。

アルバイトくらいサクっと見つかって、慣れてきたらCoopのフルタイムに繋がるボランティアでも探そうかと思っていたのに、全然計画と違う雰囲気になってきたのがけっこうしんどかったです。

そして、カナダの職場では、ポテンシャルでなくレジュメの経験から採用判断が行われることに気づき、自分がdigital marketingの経験がないことを不安に思い、少し慌て始めました。

 

6月になると、アルバイトが決まったことは良かったものの、学校へのやる気はかなり無くなっていました。

自分が学習したかったGoogle Analyticsのクラスが前倒しになり嬉しい誤算でしたが、インストラクターとあまりフィーリングが合わずに、微妙な気持ちになり。

それに加えて、アルバイト先が家からとても近かったことから、オンラインで授業を多く受ける(いろいろ面倒に思うようになる)ようになったのがこの辺りの時期です。

最初のアルバイトはラーメン屋のキッチン手伝いとして働いていましたが、そのお店には日本からワーキングホリデービザで来た人もけっこう居て、日本人コミュニティがそこに出来ていました。

ただ、こうやって同族のコミュニティが固まって出来ていくのかと考えると、カナダ留学という、異文化を学ぶ、英語を使うといった夢と希望に満ち溢れた表の姿と、安い労働力として最低賃金近くで働き、日本人環境の中で異文化も英語も体験することもなく終わっていく裏の姿の両側面を見た気がしました。

もちろん一概に一括りにすることが出来ないのは承知の上で、馴染もうとすごく努力をして英語や文化を吸収している日本人も居ましたし、日本人だけに言える話でもないのは事実です。

しかし、日本人が固まって日本語を喋り、コミュニティを作っているという事実そのものが、カナダ社会の中で浮いて見えるような気がして、少し複雑な気持ちになりました。

そんな感じでアルバイトをして、土日や平日の夜の時間が少し削られるけれど、5月に感じていた資金の不安は少し解消されたのが心の安寧になっていました。しかし、Coopに繋げようと思っていたボランティアが見つからず、経験主義であることがとても重く心にのしかかります。

この月のイベントは何よりも、月末に1週間休みがあって、モントリオールケベックに旅行をし、フランス語圏のカナダを味わったのがとても印象深かったです。

町を歩いているとフランス語が普通に聞こえるというのに加えて、全く街並みも雰囲気もバンクーバーとは違うのに、まだカナダという領域にカウントされるのが不思議に思えました。

バンクーバーモントリオール間(ざっくりカナダを横断する)は、飛行機で5時間程度(時差も含めれば半日以上)かかるのに、同じ国にいるというのが少し信じがたい感じです。

(ふと気になって、東京から5時間くらいの海外ってどんな感じだろうと調べてみましたが、成田~マニラ(フィリピン)が大体5時間くらいみたいです。フィリピン海の距離があるのか…)

カナダというマジョリティが英語を喋る国の中で、Francophone(フランス語を喋る人)が多くいる地域は、自分にとって、カナダという異文化の中の異文化で、非常に興味深かったです。

 

夏らしくなってきた7月。Coopへの伏線を張らないとなぁと思いながら、学校の課題やアルバイトの変更など、だんだんと忙しくなってきた時期です。

こういう風に書いていますが、その当時はタスク消化に集中しており、忙しいという感覚が若干バグってました。ゆでガエルの例えまんまですね()

花火を見に行ったり、ビーチでゴロゴロしたりと夏を楽しみつつ、SNSSEOといった少し難しめの授業が7月から始まり、少しずつ生活の中でやるべきことが増えていきました。

経験主義でレジュメを見られるカナダにおいて、経験がない状態で仕事探しに行くのは危険だと思い、そんな中ちょっとした縁から、カナダにある日系の小売店でデジタルマーケティングのお手伝いをし始めるようになりました。

それ自体はかなり良かったことなんですが、経験をレジュメに落とし込まないといけない、といった切迫感で、寧ろ仕事を獲得してから、どうやって自分のスキルを高めるかをいろいろ悩むようになり始めたり。

そしてSEOの授業のインストラクターとけっこう馬が合い、カフェで少し話したりしたことで、一生徒の視点だけでなく、インストラクターとしての視点から学校や授業を俯瞰することが出来るようになり、けっこう学校が楽しくなっていた時期でもありました。

月末になると最終発表の準備や諸々で学校関連でやることが増え、ラーメン屋でバイトをしていた頃と違って、小売店マーケティングをいろいろ思考錯誤しながら進めるようになったため、本格的に忙しかったような気がします。

 

8, 9月は比較的似た感じになりました。

8月。SNSSEOの最終プレゼンが上旬で終わった後は、Coopに対して本格的に準備することを意識し始め、かなり忙しい時期だったかな。というか9月下旬くらいまでずっとそんな感じだったような気がします。

冒頭で少し触れましたが、実際の企業に対してマーケティングプランを作成するクラスが中旬辺りから始まり、自分が成し遂げたいと思うことが増えていき、時間のバランスをあまり取れていませんでした。

今回の留学の反省点の内の1つです。

LinkedInをいろいろ弄るようになったり、レジュメを整えて面接練習をアドバイザーと行ったりと、学校にいろいろ力を借りながら、Coopのための準備を始めていき、なるべく早く仕事を獲得出来るように考え始めました。

1か月半くらい前から準備を始めましたが、結果からすると悪くない動きだったなぁと。

英語環境で、データ分析に関わるという自分の目標を掲げて、準備を整えて自信を持った状態でいろんな企業にアプライをしたのが大きかったと思います。

 

そして9月。この1か月が自分の中では山場でした。

Coopのための仕事探しに加えて、下旬に控えた最終プレゼンに向けて、コンテンツを作成したり、チームでの作業分担、スライドの作成など、やるべきこと、タスクが頭の中で沢山浮かび、プレッシャーを感じる機会が増えていた時期です。

アルバイトと学校、Coopの仕事探しに加えて、(やるか悩みましたが)ボスキャリの準備も始め、今更ながら何でこんなやろうとしたんだと思うレベルでいろいろ抱えていました。

8月の反省点と同じですが、自分の中のキャパシティの限界がどこにあるのかイマイチ把握出来ていない所がありましたね。

アルバイトでは、SNSの戦略からコンテンツ制作まで一気通貫でやってみたり、ウェブサイトの機能変更をコードを弄ってやってみたりして、自分の出来ることを増やそうとしていました。

学校の授業では、自分は特にプレゼンを意識していて、リハーサルを丁寧にやってみたり、チーム全体でスライドの中身を確認して、部分部分が集まっているという感覚ではなく全員で作り上げているんだという感覚を持ってもらうように仕向けたりしました。

仕事探しでは、毎日5個のポジションに応募するようにし、日数を重ねることでなるべく多くの企業のアプライを出来るようにしていました。最終的には相当数の企業に応募しましたね。

ボスキャリについては、この留学の本質ではないので、面接やwebテスト、ESの練習のつもりであまり気負わないようにやっています。というより単純にボストンに行ってみたい & ボスキャリの感じを知りたいという2つの理由で軽く野次馬している感じです(まぁその野次馬にかかる費用がとんでもないのですが。円安め……)。

結果からすると、アルバイト先から信頼を得ることができ、プレゼンはかなり上手くいき、Coopの仕事も無事に見つかったので、キャパを超えてはいましたが、成果を残すことは出来たんじゃないかと思います。

 

 

 

いろいろ書きましたが、感想としては、想像していたよりも自分の努力が反映されたなぁというお気持ちです。

いろいろ慌てたり、不安になったりしてましたけど、結果だけ見れば、達成したいゴールに対してそれなりに的確なアプローチで努力をし、結果を残せていたような気がします。

今現状としてフルタイム勤務が出来ていますけれど、日系小売店でのマーケティングのお手伝いの経験が面接のアピールポイントになっていましたし、Coopへの伏線を張ろうと試行錯誤していた5~7月辺りにいろいろ努力をして良かったなと。

(なんならボスキャリのESではこの辺りのことを書いてますし…)

 

すごく当たり前ですけれど、自分で人生や未来を変えていこうとする人間が変える力を発揮出来る、という実態を改めて感じました。

お世辞にも自分の努力が素晴らしいものだったなんて言えないですが、ゴールを定めて、そこに向かって思考しながら一歩一歩積み上げようとはしてたと思いますし。

自分がそこまで意識的にやってこなかった「努力」と「試行錯誤」を意図的に自分の行動や思考に落とし込み、成長したいという思いと共に生きれたのがプラスに作用した半年なように感じます。

 

…さも留学が終わったかのようなまとめになっちゃいましたけど、ここから半年でやることも留学の大きな目標と繋がっているので、第1フェーズで見つけた反省点も鑑みながら、まだまだ試行錯誤をして頑張りたいなと思います。

 

 

この文章を、ひたむきに頑張る全ての人に捧げて。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。