葉月のまったりブログ

中の人の日常体験とか思ったこととかを雑記的に記していくそんなブログです。

夏の卒業旅行(仮) 第3部の感想とか

皆様こんにちは。葉月でございます。

 

瀬戸内の島々、四国地方と続く夏の旅行の最終部。北海道に突入。これを書いている時は旅行から帰ってきているので、思い出に浸りながらの執筆となります。

ここまで長い旅行をするのも初めてだったので、列車が運休になったり、体調が悪くなるなどのハプニングもありながら、かなり楽しめました。

北海道滞在期間は8/13〜31で、この旅行の中でも一番長い日数となりました。

 

さて、この北海道巡りの計画自体は以前の記事で紹介しましたけれど、予定通りにはいかなかった部分もありますので、そこら辺も含めて紹介出来たらなぁと思います!

leafkeylosttime.hatenablog.com

 

 

目次

 

 

実際のルート+聖地巡礼ポイント

シンオウ地方マップ

 

1日目:新千歳 -> 苫小牧 -> 白老(ウポポイ博物館) -> 登別

和歌山県関西国際空港から飛行機で北海道へ。

新千歳空港がそもそも広いので観光として楽しいです(温泉があったり、アミューズメントプラザ的な場所があったり)。今回は人混みがすごくてほとんど施設に入りませんでしたが、新千歳で一日観光ってのもアリですね。

飛行機の歴史の展示などもあって、小一時間過ごすのに楽しかった場所です。

電車に揺られて到着した苫小牧は、北海道の中で人口第四位らしいけれど、ホントかよと思うくらい駅前の廃墟感がすごいです。駅目の前の商業ビルが閉鎖されているのが痛い所でしょうか。閉鎖されたバスターミナルなんかもそのまま放置されていて、何とも寂しい光景でした。

苫小牧のバスターミナル

 

ウポポイ博物館(@白老)は、アイヌのことについて広範に学べ、体験プログラムも多いのが良かった…! 元々聖地巡礼関係なく行きたかった場所なので、非常に満足。

唯一ミスったと思うところは、博物館を見る時間を2.5hくらいに設定していたんですけれど、展示の内容が非常に興味深く、楽しんで見てたら電車の時間が迫ってしまい、体験プログラムにそこまで参加できなかったことですね…。次は半日かけて巡りたいなぁ。

登別温泉は良かったですが、いかんせんゲストハウスのチェックインとか諸々をパツパツにスケジュールしてしまったので、登別温泉の滞在時間が30分くらいだったのはミスったかなぁと。夜ごはんをセイコマートで買って、併設されている休憩場で急いで食べてから温泉に入るのは、限界旅感あってけっこう楽しかったです()

 

聖地巡礼としては、苫小牧(マサゴタウン)になります。ゲーム内は海に近い小さな町、という描写だったけれど、人口的にはマサゴシティでもいい気がします。ただ海に近く、ほどよく小田舎な感じは意外と当てはまっているかもしれません。

マサゴタウン

 

 

2日目:登別 -> 室蘭(地球岬) -> 洞爺湖温泉。

北海道でよく見かけるようになったH100系に揺られて室蘭に到着。

元々石炭を積んで出荷する港と、製鉄の2つの役割を持っていた都市でして、今は石炭輸出するわけではないにしても、港町としての役割は強く残っています。なんなら今でも近くにデカい製鉄所がありますからね。

室蘭駅舎にそういった炭鉱と港の関わり合いについての展示がありますが、石炭がエネルギーの主流だった時代の北海道の興隆をひしひしと感じることができます。

その次に地球岬に向かいましたが、流石に観光地というだけあって人が多かったです。「北海道の自然100選で1位!」とか書いてあったような気がしますが、北海道は自然がバグってるレベルで豊かなので、えりも岬とかも全然すごかったけどなーとか思ったり思わなかったり。

室蘭から歩いて行こうとしたら、道が途中で断絶してて詰んだかと思ったんですけれど、バスを発見して地球岬に行くことが出来たので満足。

洞爺湖温泉は外国人が多いイメージでしたけれど、国内外問わず、温泉街だからか人が多かったですね。少し後に友人も洞爺湖温泉に行ってたらしいですが、ホテルは訪日外国人でいっぱいだったとか。

調子に乗って昭和新山近くまでママチャリで行ってみたりしましたが、普通に疲れました。なぜママチャリで山を登ろうとしたのか…。

ただ、まさに目の前で煙がモクモクと立ち上る山を見るのはかなり新鮮で、自然というスケールの大きさを改めて実感。

昭和新山

 

ちなみに洞爺湖って、夏の期間半年くらい毎日花火を上げているらしく驚きです。隅田川の花火とかみたいに何発もバカスカ上がる感じではないですが、半年続けられるのはすごいと思うくらいの花火の量でした。

 

聖地巡礼としては、室蘭(フタバタウン)です。ゲーム的には湖の近くの小さな街であるので、室蘭のような港感のある場所というよりも、洞爺の駅前のほうが近かったような…(実際近くに海がある)。室蘭にしても洞爺にしても、ほどよい田舎感が再現されていた気がします。

フタバタウン

 

 

3日目:洞爺湖温泉 -> 長万部 -> 小樽 -> 札幌

この日は洞爺湖温泉からゆっくりスタート。

洞爺湖支笏湖を含めてジオパークであり、過去にG7が行われた場所ということで、一日観光をしてても楽しい場所でした。ジオパークの展示を読んだ時、カルデラ湖でここまで大きな湖になるのか…、とか思った記憶が。

そして長万部から山線(函館本線長万部~小樽間)に乗車。北海道新幹線が札幌まで延伸したら無くなると言われているので、ちょっと乗ってみたかったんですよね。まぁ同じようなことを考える鉄オタなのか観光客なのか知りませんが、列車が混雑してて1.5時間立ちっぱなしは疲れた…。今回の旅は時間的に途中下車が出来ませんでしたが、今度は余市とかニセコとかで降りてみたいなぁ。

小樽に下車した時は感動の一言。修学旅行で6年前にも来たことがありましたが、潮風がふんわりと香る港、町に優しく流れる運河、そしてレンガ造りの建物のレトロな雰囲気が絶妙に混じっていて、自分の大好きな町の一つです。手宮線の廃線跡があったりもして、北海道の石炭と港の繋がりをここでも実感することが出来ました(前回来た時にはこの廃線跡をスルーした記憶が…)。

小樽(葉月は夜景に差し掛かるちょっと前くらいが好きです)

 

札幌は言わずもがな大都市。というか、しばらく田舎でフラフラしてから都会のビル群とかを見ると、帰ってきた感がすごかった…! 都会を主軸に田舎に羽を伸ばしに行くほうが肌にあってるのかも、とか自分のことを鑑みたりもしました。

 

聖地巡礼としては、洞爺湖(シンジこ)、小樽(ミオシティ)、札幌(コトブキシティ)です。洞爺湖は真ん中に島があり、「湖の真ん中に島があって、伝説のポケモンが鎮座している」というアイデアはここから着想を得たのかな?

ミオシティはまさに港町でゲームまんま。ミオシティのBGMは本当に素晴らしいけれど、昔のフェリー航路がゲーム内に反映されていたりと、細かい芸が見受けられます(小樽~利尻礼文を結ぶ北海商船が1993年まで存在。利尻礼文はまんげつじま、しんげつじまのモデルで、ゲーム内ではミオシティからこの二つの島に行ける)。

コトブキシティは高い建物が立ち並ぶ都会を再現していますね。サッポロテレビ塔からテレビことぶきの着想を得たんでしょうね。

シンジこ(プラチナ版の画像ですが…)

 

ミオシティ

コトブキシティ

 

 

4日目:札幌⇔夕張

この旅初めての高速バス。2019年までは新夕張~夕張で列車が通っていたんですが、廃線になってしまい残念…。ただ電車だと札幌~新夕張(特急)で3040円で1hなのに対して、札幌~夕張(正確には近くのレースイリゾートまで)の高速バスだと1950円で1h40m。40分プラスで時間がかかりますが、料金の面で電車は渋いんですよね。

北海道の鉄道事情はかなり厳しいものがありますが、理由の一つに都市間高速バスが強いというのがありまして、加えて車社会ということがあり、そこまで鉄道が用いられていない現状があります。

今回の高速バスでは、南幌、北長沼や栗山など、鉄道で微妙に行かない場所を通過することが出来たので、乗ったかいがありました。

しかし、一応このバスは札幌と夕張を結ぶ高速バスなのですが、札幌からレースイリゾートまで乗り通す人間がほとんどいなかったのが印象的でした。停車場所的に、集落に入ると役場や病院、学校などに多く止まるので、高速バスといえども小さい都市間で利用されることが多く、地方のロングランローカル線みたいな雰囲気を感じます。

そんなこんなで到着した夕張ですが、北海道全体に通じる繁栄と衰退が見事に歴史としてまとまっている場所です。豊富な石炭から街が発展し、産業の衰退と共に街も衰退し、財政再建都市になってしまうものの、スキーやメロンなどの観光事業への転換、コンパクトシティを進めるなど、今後が非常に気になります。

とりあえず街を歩いた時に感じる廃墟感がすごいですし、それをネタにしてる石炭博物館も中々すごい。

夕張(なんというか自然に飲みこまれてしまっている雰囲気ですね)

 

聖地巡礼としては、夕張(クロガネシティ)です。まさに炭鉱の街であり、夕張の繁栄期を切り取ってもってきたかのような印象でした。

クロガネシティ

 

 

5日目:札幌 -> 妹背牛 -> 北竜町 -> 深川 -> 旭川

妹背牛とかで途中下車する人って俺くらいじゃないか、とか思ってたら、地元のおっちゃんが一緒に下車してて、妙に連帯感を感じました()

というわけで一日4本レベルの路線バスに乗って北竜町に向かったわけですが、北竜町に行く人はほぼ全員車でしたね…。外国人観光客っぽい人たちが一緒のバスを使ってましたが、北海道観光は車が前提なんだろうなぁとしみじみ思います。

さて、ひまわりの里が有名な北竜町ですが、街に入ると、お米、ソフトクリームや街の看板までひまわりで統一されており、街全体でブランド化している印象がありました。ひまわりの見どころタイミングは過ぎていており、かなり枯れていたので、また今度来たいところ。

旭川は札幌の次に大きな都市として名が挙がるくらい、やっぱり駅前の都会具合はすごかったです。ただ逆側の出口(川が近くにある)に向かうとのどかな風景が広がるのがギャップで、それがまた良かったです。

旭川

 

聖地巡礼としては、北竜町(ソノオタウン)と旭川(ハクタイシティ)です。ソノオタウンはお花の街として作られているけれど、北竜町のひまわりの推し具合的にも納得です。ゲーム内に登場するソノオのはなばたけ、これが中々に広いんですが、リアルでも北竜のひまわりの里はかなり広かった(端から端まで歩いて30分くらい?)。

ハクタイシティはいい感じの田舎感と都会感が混じっていて、かなり雰囲気が近い感じでした。街の近くに流れている川は駅裏を意識しているのかなぁと思ったり。

ソノオタウン

 

ハクタイシティ(いい画像が無かった…)

 

 

6日目:旭川 -> 動物園 -> 旭川 -> 美瑛 -> 富良野 -> 帯広。

地味に予定を組むのが難しかった日です。

旭山動物園は評判通りというか、普通に楽しかったです。展示の仕方が上手く、人間や飼育員との関わり方や、動物の生態に着目するなど、ただ動物を見て楽しむだけではなく、動物にまつわるストーリーを上手くまとめてある印象で、定期的にリピートしたくなる雰囲気がありました。

旭川から乗った富良野線は、富良野〜東鹿越の区間が来年に廃線になることが決まっており、最後に乗り通しにきた鉄オタと思しき人間で、すごいコアな感じになっていたのが印象的でした。脇道にそれますが、おじさん18きっぱー(大体一眼レフかJTBの時刻表を手に持っている)の態度がマジで最底辺で、椅子の上に足を載せたり2人がけで寝そべっていたりと、こうはなりたくないなぁと反面教師を得た気分。

美瑛近くの展望台(?)

 

さて廃線予定の富良野〜東鹿越区間ですが、東鹿越〜新得区間はもう代行バスに転換されており、バスに乗って線路沿いの国道に揺られていると、地方の公共交通の望ましい形ってなんだろうと考えてしまいました(鉄オタが乗り通している以外に途中で降りたりする地元の人がほぼいない)。

地元の人がほぼ利用してないのに鉄道を走らせる意味ってあるのかなぁとか、代行バスの停車位置を駅ではなく地元民が利用する場所に設定するほうが、もっと公共の交通手段として便利なんじゃないかなぁとか、そんなことをぼんやり考えたり。

 

聖地巡礼としては、富良野線(サイクリングロード?)です。

鉄道で北海道を巡っている身としては大事な鉄道路線ですが、ポケモン的には聖地じゃない気がします…。一応線路沿いの国道を走っているロードバイカーは見かけましたけど、別にサイクリングとして有名な場所ではなさそうですし…。

サイクリングロード

 

 

7日目:帯広⇔えりも岬

計画の段階で、何か行きたくなって適当に追加した場所です()

そもそも行くまでに3.5時間かかるので、これぞまさに車を使うべき観光地というか、公共交通で訪れるには難易度が高い観光地です。

今回は土日限定ダイヤを使って予定を組みましたが、多分今回のルート以外に一日で帯広に帰ってこれるルートはないんじゃないかなぁ。様似とかに抜けるなら話は別ですが。

(参考:帯広7:15~広尾9:37/10:00~えりも岬10:59(えりも岬12:03~郷土資料館12:19/13:43~えりも岬14:00)えりも岬15:10~広尾16:13/16:22~帯広18:45)

帯広~広尾は、廃線となった広尾線の名残を地味にチラホラと見ることが出来るので、路線バス2時間のロングランでしたが、楽しかったです。北海道の昔の線路の広大さに思いを馳せることが出来ますね。

えりも岬は風が強く、歴史的にも、開拓をして木を切ってしまった後は、植物の種が地面に根付かないという問題がずっと存在しており、緑化プロジェクトと共に自然の繊細さを説いた展示が印象的でした。まぁあんだけ風がやばかったら種が吹っ飛ばされるのも納得というか…。

えりも岬

 

この日は特に聖地巡礼ではないですが、6日目に見れなかった帯広(ヨスガシティ)を少し散歩。

ハクタイシティと印象がかなり近かったのですが、一応帯広には競馬場があるので、ふれあい広場のヒントにしたかも? 十勝地方の中心地でもあるので、ホテルと飲食店街などの都市機能が駅前にぎゅっと凝縮されたコンパクトな都市、という印象でした。

ヨスガシティ

 

 

8日目:帯広 -> 足寄

最初に予定を考えていた時には、ズイタウン(足寄)に公共交通で行くなんてムリだろうと思っていたのですが、調べれば帯広から普通にバスが出ており、かなり感動。まぁただ帯広(正確には池田)〜北見の間で鉄道が通っていたので、バスがあるのも当たり前っちゃ当たり前な気がします。北海道のロングラン路線バスって列車の廃線跡のルートなことが多いですよね。

そういうわけでバスに揺られて1時間。足寄はいい意味で一番期待を裏切られた場所です。道の駅の大きさ、街の広さ、なのに鉄道が通っていないという事実。首都圏で生きていると、電車が通っていない場所は、地形が険しい場所か人がそこまで住んでいない小さな集落、という印象だったので、路線バスに1時間ほど揺られて着いた場所が、街としてしっかり発展していてびっくりしました。

足寄のゲストハウスが一軒しかなく、というかそこがあったから足寄に泊まることにしたんですが、一緒のゲストさんがイギリスから来た人で、英語での会話にタジタジな日本人の光景が見られました。

ここまでの夏旅行でも日/英の通訳っぽいことはやってたんですけれど、足寄みたいなまぁ日本の田舎町にある地元の定食屋みたいなところで、ゲストと店主との間で通訳みたいなことしてるのはジワるなぁとか思いながら、けっこう楽しくて印象深かったです。

足寄

 

聖地巡礼としては足寄(ズイタウン)。そだてやさん、アンノーンが出現する遺跡など、ポケモン廃人には印象が深い場所ですが、そういった元ネタは見つけられず…。

ちなみに廃人ロードとして有名な例のまっすぐな道ですが、現実の池田〜北見と考えると大体140km。フルマラソン約3.5回分です。気になったのでやってみたら、ポケモンの主人公は自転車で、8.7秒で端から端まで進むことが出来ました。約16.1km/s(マッハ47~48)と考えると、主人公が通ると超音波が生まれそう…。

逆に主人公の歩きが標準と考えると、123歩で端から端まで辿り着くことができたので、主人公の身長を160cmと仮定すると、歩幅はおよそ160*0.45 = 72cm。端から端まで72*123=8856cm = 88.6mとなります。ざっくり1580分の1のスケールですね。この世界だと家の端から端までが4歩(2.88m)なので、かなーり狭そう…。

すごくどうでもいいですね。シンオウ地方のスケールが小さいのか、主人公の脚力がエゲツないのか。

ズイタウン

 

 

9日目:足寄 -> 陸別 -> 北見。北見 -> 西留辺蘂 -> 遠軽 -> 北見

何だかんだ体力的には一番疲れる日でした。

足寄~陸別~北見は、池田~北見の池北線跡が路線バスになった場所で、途中に止まる道の駅でフラっと休むだけでもけっこう楽しい場所です。

陸別の道の駅は、お金を払えば列車を少しだけ動かすことができる体験があるらしく、道の駅に止められてあった「快速北見ゆき」の文字を見たときに、列車に乗って北見まで行けたら早かっただろうに、と思ったりもしました。路線バスは長いんですよね。そして長時間があまり想定されていないのでケツが痛くなりやすい。

そして北見からは化石のように古い車両が存在する石北本線へ。西留辺蘂は、元々この聖地巡礼旅を考える前からポケモンの都市伝説サイトを見て知っており、興味を持っていました。

常紋トンネルの開通工事、その労働環境の劣悪さについては、北海道をじっくりと巡るこの旅において見るべき負の側面なように思い、西留辺蘂から1時間ほど歩いて慰霊碑を見学。先人の努力によって国道があり、列車に乗ることが出来ているんだなぁと気持ちを新たにしました。

遠軽もまとめて見学しにいったのですが、夕方から夜に差し掛かる辺りで、神事としても用いられた瞰望岩に登ることは叶わず…。ただ夜にいくと雰囲気があってよかったです。

遠軽

 

聖地巡礼としては、常紋トンネル慰霊碑(ロストタワー)、遠軽(カンナギタウン)であり、コダックが頭痛で立ち往生している辺りが北見になるとは思います。

北見って、足寄や陸別、なんならこの先登場するトバリシティ(網走)なんかよりも全然大きい街なんですが、取り上げられていないんですよね。特徴的にハクタイとかと被るからでしょうか。ロストタワー、みたまのとうがここに置かれたのは、ゲーフリなりの「北海道開拓の犠牲を忘れないように」といったメッセージな気がしました。

カンナギタウンはアイヌの神祭に使われた瞰望岩が存在するなど、遺跡の街としての雰囲気を感じることが出来ましたが、いかんせん時間が少なかったので次はしっかり巡りたいなぁ…。

ロストタワー

 

カンナギタウン

 

 

10日目:北見 -> 網走。

旅行日程的には普通ですが、調子に乗ってこの日に研究発表の予定を入れたので、若干忙しかった一日です。

北見から網走の石北線って、昼間は1両の古い列車がガタゴトいってるだけなんですが、朝は流石の通学ラッシュ。3両も連結されて学生を大量に運んでいました。ただ3~4駅くらい先で学生がガサっと降りると、後はただの空気輸送列車。地方の列車の使われ方を目の当たりにしました。

網走についたら急いでコワークスペースの確保をして、商店街をお散歩。研究発表とバタバタでした。最初は流氷館の中で発表しようかと思っていたのですが、流石に公共施設の中でやるのは攻めすぎかと思って調べたら、なんと商店街の中にコワークスペースが! マジかよと思って予定を組んだのが、この日の前日の話です。限界旅なんだよなぁ。

「網走からこんにちは~」とか言いたくなりましたが、そこは鋼の意思で抑えて粛々と発表をしました。夏休み前に「北海道から発表したいですねー」とかJTBの時刻表を片手にボヤいたことがあるので、私が旅行中に発表をしたのはバレてる気がします()

ただ発表後、どうにも頭の切り替えがスッパリ出来ず、網走の観光地を巡っても研究のことが頭の片隅に残り、少し楽しみが半減してしまったような気がした一日でした。旅行中の研究発表はあんまり良くなかったですね。それでも流氷館、網走刑務所は見応えがありました。

網走


聖地巡礼としては網走(トバリシティ)。

トバリデパート、ギンガ団ビルなんていう大きな建物はありません。というか駅前の閑散としている感じは、初見網走の人はけっこう驚くんじゃないでしょうか。商店街通りは駅から少し離れた場所(徒歩15分くらい)にありますが、そこもかなりシャッター街な印象。コワークスペースが結構異彩を放っていましたし。

流氷が訪れる場所でもあり、海が近くにあるので、ゲーム内でコンテナが描写されているのはけっこう芸が細かいなぁと思いますが、全体的にこれ本当にトバリか? と首をかしげてしまいます。なんなら北見の方がまだ近いような。

トバリシティ(画像小さくてすみません…)

リメイク版には無いゲームセンターです

 

 

11日目:網走 -> 知床斜里 -> 釧路

網走から知床斜里を見学する予定でしたが、体調が悪くなるハプニング発生。

理由はわりとはっきりしてて、この前後で北海道全体での暑さが異常だったんですよね。でも道東なんて、普通の夏は25度が最高気温の場所ですから、冷房なんてものはありません。

列車に乗っても扇風機がひたすら熱風を送ってくるだけ。網走〜知床斜里の間はまだ大丈夫でしたが、ウトロのバスターミナルについてから熱中症っぽくなってしまい、吐き気と頭痛がヤバイのなんの。

確かその時は網走が最高気温32度とかで、首都圏なら冷房の効いたカフェにでも滞在していればどうにかなる温度ですが、冷房という設備がない中だと殺人的環境で。

知床近くのオホーツク海! めっちゃきれい

 

冷房のありがたみを知ると同時に、気候変動や温暖化で人が死んでいったりする地域は、こういった気候に対する設備が整っていない地方からなんじゃないかとふと思いました。

知床〜釧路は摩周湖釧路湿原を通過したりと面白い場所なんですが、いかんせん日が落ちてしまうと何も見えないのが難点ですね。ただ景色が見れたとしても体調がダウンしてたので楽しめたかは微妙ですが…。

 

この日は聖地巡礼としては特にナシ。知床とか取り上げて、こおりタイプのポケモンの生息地にしても楽しそうな気がしましたけれど、キッサキシティと被るからボツになったのでしょうか…。

摩周(おくりのいずうみ)~足寄(ズイタウン)に道路が通っているので、この洞窟にも何か意味があるんじゃないかと邪推してしまいます

 

 

12日目:釧路⇔塘路ノロッコ号)。釧路 -> 根室

釧路からせっかくなので観光列車ノロッコ号に往復乗車して、釧路湿原を堪能。ついでに細岡展望台に行ったりもしました。

元々この日は摩周湖の展望台まで行く予定でしたが、一日寝ても頭痛があまり治らず、なんなら若干熱っぽかったりしたので、少し控えめな観光をしようということで、ノロッコ号を採用しました。

あまり動物は見れなかったので楽しみはイマイチでしたけれど(なんなら釧路〜根室間のほうが動物が見えた)、観光として列車に乗るという体験が新鮮で面白かったです。

ちなみにこういう一人旅で4人掛けのクロスシートに座っていると、列車が混んだ時とかに別の組と相席になることがありますが、大体座ってくる位置が決まってるのが面白いです。

私は基本的に窓際に座るのですが、相席一人だと対角線上の通路座席、相席二人だと自分の隣と対角線の通路座席に座ってくる印象。

ちなみにこのノロッコ号に乗った時だけ、相席三人になることがありましたが、パーソナルスペースを全部もがれてる感覚がすごくてストレスフルでした()

私個人の印象ですが、4人がけのクロスシートって、よっぽど列車が混んでない限り、4人全部埋めることなく、立ちやロングシートに向かうことが多いような印象です。

ノロッコ号

 

そんなこんなで釧路から根室に向かいましたが、根室までの電車でシカとかタンチョウとかを普通に見ることができました。ノロッコ号に乗った意味とは…。

そしてこの日の夜には発熱からくるダルさが全開に。測ってないですけど、37.5~38.0の間くらいだったんじゃないかな。

私はゲストハウス内の施設をフラフラして、オーナーの趣味を観察するのが好きなんですが、この日だけはチェックインと同時に端っこのほうで夕飯を食べて即寝。じっくり寝れたのでそれなりに満足ですが、うーむ…。

 

聖地巡礼としては、釧路(ノモセシティ)、釧路湿原(ノモセだいしつげん)です。摩周湖(おくりのいずうみ)も行きたかった…。

ノモセシティも港の街としての印象が強く、ゲーム内に船が泊まっている場所がチラっと出てきたことに少し嬉しかったり。ノモセだいしつげんは、ゲーム内で走っている車がノロッコ号の元ネタと言われていたので、電車に乗れてかなり良かった場所です。

ノモセシティ

 

ノモセだいしつげんとノロッコ号

 


13日目:根室納沙布岬根室 -> 厚岸 -> 釧路 -> 帯広。

根室から納沙布岬、地味にバスだと1時間くらい乗るんですけれど、意外に外国人観光客が乗っていたので印象深かったです。

納沙布岬に限らず、根室市全体で北方領土の返還を求める政治的主張が強くなされているので、初見だと中々衝撃的です。ここにロシア系の人が来たらどういう感想を抱くかなぁと思ってロシア系っぽい人を探しましたけれど、見つからなかったので残念でした()

根室

 

この日のメインイベントは根室というよりも厚岸で、牡蠣が食べたかったんや…。

午前中はまだ頭痛があってテンションが低かったのですが、厚岸でお昼に牡蠣を食べたらめちゃくちゃ元気になり、食べ物は滋養だなぁと改めて実感したりしました。

牡蠣が嫌いな人も一回は厚岸で食べてみるべき。旨すぎて震えます。

 

聖地巡礼としては、根室(ナギサシティ)、納沙布岬灯台(しるべのとうだい)です。

でんきタイプのジムですが、納沙布岬に到着する前にかなりの数の風車をみかけます。えりも岬でも相当数みかけましたが、岬は風が強いので風力発電に向いているんでしょうね。そういった部分からもでんきタイプのジムにしたのかなと思いました。

ちなみにナギサシティが最後のバッチの町で、ここからポケモンリーグに向かいますが、ポケモンリーグは位置的に国後島シンオウ地方(北海道)という括りに含まれているので、北方領土は日本の領土だ、という主張もひそかに込められているのかもしれませんね。

ナギサシティ



14日目:帯広 -> 追分 -> 深川 -> 旭川旭川 -> (上川) -> 大雪山 -> 旭川 -> 塩狩

この辺りから「北海道フリーパス」という、北海道内の特急含めて7日間乗り放題、という最強切符を手にしてグルグル回っていました。

電車だとかなり同じルートを戻る感じになってしまい、本当は帯広から層雲峡に抜ける高速バスがあったのでそれを使いたかったですが、帯広午後出発しかなかったので断念。

せっかくなので石勝線に乗ろうと特急をチョイスしましたが、特急車両の自由席が、何故か改札開始前から4割ほど埋まっていて謎でした()

特急に限らず、始発駅は列車の入線が15分前とかで、発車時刻前に席が埋まることがあるのが面倒くさいと感じることもあったり。

北海道の特急は、訪日外国人が指定席をきちんと取るから、自由席のほうが空いているイメージだったんですけれど、今回の旅はほとんど同じくらいの混雑でした。

層雲峡はロープウェイにのる前から標高が高く、山の景色が綺麗だったので、頂上までハイキングしたら楽しかっただろうなぁと、1時間しか層雲峡に滞在しなかった人的感想を抱きました()

大雪山/層雲峡

 

冬にはスキーもあるらしく、温泉郷なんだからここで一日泊まれば良かったなぁと後から思ったり…。

宿泊場所はなんと塩狩。元々旭川に泊まろうとしていたんですけれど、ふと塩狩の民宿を見つけてしまい、しかもU25プランがあるのを見つけてしまい、これは泊まるしかねぇ!となって秒で予約しました。

 

聖地巡礼としては、大雪山/層雲峡(テンガンざん)。ロープウェイで上まで進むとかなり雰囲気がありました。単純に山の上ってそういう祭事のイメージに当てはまるからっていうのもありそうですが、ここをやりのはしらに据えた理由がなんとなく分かる気が。頂上まで登ればディアルガ/パルキアに会えたんですかねぇ…。

やりのはしら(テンガンざん頂上)

 

 

15日目:塩狩 -> 名寄(剣淵で途中下車して散歩)。

塩狩に泊まったおかげで、朝のお散歩で塩狩峠脱線事故の石碑だったり、塩狩温泉の遺跡だったりを見学することができました。

塩狩峠(左に見えるのが宿泊した民宿です)

 

三浦綾子さんの小説で登場する塩狩峠ですが、実際にその場所に立って、宗谷本線に乗って塩狩峠を越えると、何とも不思議な気分に。

さて、北海道の中でも秘境感が強い場所を走行する列車が宗谷本線(旭川稚内)になりますが、この日は前日の大雨で宗谷本線の名寄以北に全然進めず…。

元々は音威子府天塩川温泉などの駅に降りる予定だったけれど、行ける場所が少なくなってしまって残念でした。

なんなら音威子府天塩川温泉の間にコミュニティバスがあり、それを活用することで宗谷本線の特急に間に合わせるという面白いルートを思いついてたから、実行したかった…。

まぁただハプニングを楽しむのも旅の醍醐味ではあるので、名寄から列車が全くないことを確認したらそのまま引き返して、剣淵に下車しました。絵本の街というのに興味があって下車したのですが、面白かったかというと微妙…。子連れならもうちょっと楽しかったのかもです。

名寄で足止めをくらった感がありましたが、ホテルに早々チェックインをして、研究を進めたり、9月に迫っている免許合宿旅行の予定を組んだり(どういうルートで行くかすら決まってませんでした…)、余った時間を有意義に使えたのは良かったですかね。

 

聖地巡礼としては、216, 217ばんどうろ辺りでしょうか。といってもここはゲーム内でも屈指の長さを誇るどうろなので、町を参考にしているところではなさそう。ただ民家が少なく秘境感が強いのは似てるかもです。

217ばんどうろ(めちゃ吹雪いてますね)

 


16日目:名寄 -> 稚内稚内宗谷岬/ノシャップ岬。

前日は名寄以北が止まっていて、宗谷本線の運行状況が不安だったけれど、きちんと各駅停車が動いてくれたので、4時間ほど列車に揺られながら稚内まで進みました。

秘境、といってしまえばそうですが、駅があっても誰も使わない、という意味では鉄道としての役割をほとんど失ってしまっているような気がしてしまうのが、宗谷本線の名寄以北。

今回乗った各駅停車も、名寄(恐らく一駅前の名寄高校前でも)で高校生が少し降りたものの、そこから先で乗客の変動があったのが特急停車駅で1,2名くらい。名寄の時点で乗っていた乗客のほとんどが稚内に向かう観光客で、鉄道が鉄オタ/観光客にしか使われていないという現状を目にすることが出来ました。

稚内

 

宗谷岬に着くと、普通にシカがいて人の近くで草を食べており、共存という意味ではいいのかもしれないけど、獣害的な意味だといいのかな…? とふと疑問に思ったり。

 

聖地巡礼としては、稚内キッサキシティ)。ゲーム内だと果ての限界集落って印象ですが、北海道的にはそこまで限界ではないです。というか普通に発展した町でした。

ゲームでは、でんどういりの後にキッサキシティからファイトエリア(樺太)に向かうことが出来るのですが、きちんと稚内樺太にフェリーがあり、こういう歴史を細かく反映しているところがけっこう好きです。

フェリー自体は、2019年まで稚内~Korsacov(大泊)で定期便があったのですが、ロシアのウクライナ侵攻が恐らく原因で、現在は運休中でした。うぬぬ…。

キッサキシティ

 

 

17日目:稚内⇔利尻/礼文島

利尻島礼文島といえば」という先行印象が全くない場所だったので、新鮮に楽しめた場所です。

利尻礼文と2つ並べられますし、島と稚内との間に定期フェリーが運航されているので、似たような島かと思っていたら、植生から島の出来上がりまで、全然毛色の違う場所でした。

この日は観光バスを使って2つの島を一気に観光する手段を選びましたけれど、正直一泊ずつして、自転車でも使いながら巡るほうがじっくり楽しめたような。

特に礼文島については植生が非常に面白く、低地にいながら高い山の頂上付近にいるかのような気分を味わえますので、もっとじっくり滞在しても良かったなぁと。

ただ観光バスもそれはそれでいい点があり、タクシーを貸し切りにして楽しむ観光と近い楽しみ(いろんなところに凝縮して行くことができる、解説が聞ける)がありました。でも観光バスあるあるなのか、観光バスの年齢層は50~60代くらいとかなり高く、話すネタも振り方もそういった層に向けてのものが多かったので、別の意味でGeneration Gapを感じる場面が多かったです。

利尻

 

礼文

 

聖地巡礼としては、利尻島(しんげつじま)、礼文島(まんげつじま)です。どれくらいロケハンしたのかは不明ですが、しんげつじまのグラフィックは石が多く、まんげつじまの草が生えている描写があるなど、きちんと対比されており、利尻と礼文の特徴を捉えているような印象です。

ゲーム内だと隣り合っている島(地図上では形も同じに見える)ですが、細かい違いなどは地味に反映されているので、ポイントが高いですね。

まんげつじま

 

しんげつじま

 

 

18日目:稚内 -> 旭川 -> 札幌 -> 函館。

というわけでポケモン聖地巡礼は17日目までで終了。予定変更になる部分もありましたが、おおむねゲーム内に登場する町には全て回ることが出来たので満足。

残りは北海道の見切れていない地域を見学しに行きました。

特急を使うと、今まで自分が各駅停車でじっくりと時間をかけて見てきた風景が一気に流れていくのがすごく斬新で楽しかったです。しかし特急といえども、稚内6:36~旭川10:15/10:30~札幌11:55/12:05~函館16:08と乗り継ぎ、稚内~函館間はおよそ10時間かかるので、北海道の広さを体感することが出来るルートでもあります。

仮に9~10時間も飛行機に乗ってたら北米大陸とか行けちゃいますからね。

函館はやはり夜景が綺麗。港町ということで、自分が好きな横浜や神戸に似たところが多い街でした。そして函館もすごく私好みの街です。

外人墓地や大使館跡なども存在し、横浜と同じように、外国人が居住してそこで世代を重ねていった軌跡が、街中そこらかしこに現れているように思えました。

函館

 

 

19日目:東京に帰る。

せっかくの卒業旅行(仮)なので、最終日くらいはギャンブルじみたことをしようと、当日まで帰るルートを決めないで(予約しないで)東京まで帰るチャレンジをしていました。

…と書くと相当ヤバいやつに見えますが、元々函館で宿をとっていたので、新函館北斗から新幹線、青森までフェリーで進み、そこから新幹線や18きっぷ函館空港から飛行機、とルートがいろいろ選択できる場所ではありました。

まぁ夏休みど真ん中に突っ込むわけではないし、どのルートも予約が全く取れないことはないだろうと思いながら、当日の気分とスカイメイト(飛行機の当日予約)次第で動きを決めようかと考えておりました。

当日朝起きて、「今日の帰り道はどうしようかなー」と調べると、スカイメイトがいけそうで、新幹線も普通に空席があり、選択肢は豊富でした。うーん面白くない()

スカイメイトで函館〜羽田を飛行機にすれば時間を節約出来るのが魅力的でしたが、函館の青函連絡船の内部を見学した後に、昔の気分を味わいたくなってしまったので函館〜青森はフェリーで行くことに。

フェリーから新青森までのアクセスが思ったよりもタイトで、初めて発車15分前に券売機で特急券改札内でおみやげと酒を買いました。なんで最後がドタバタなんですかねぇ…。

新幹線の車内、ダイヤモンドパールのエンディングBGMを流しながらゆっくりと酒を飲んでいると、この旅行のハイライトが頭の中を駆け巡り、また北海道に行きたいなぁと思いました。

 

 

次回にしたいこと

というわけで、こんだけ巡っておいてなんですが、北海道で見たい場所がいくつも出てきたので備忘録的に書き残しておきます。

登別温泉で宿泊する。室蘭の工業地帯の夜景を見る。洞爺湖中之島に上陸する。小幌、礼文で途中下車してみる。ニセコ余市で途中下車(余市はニッカウィスキー工場見学をしたい)してみる。小樽観光(舞鶴からフェリーとかもいいな)する。新夕張〜夕張の夕張支線を歩いてみる。ラベンダー畑を見に行く。えりも町や様似の街を訪れる。遠軽を昼に訪れる。知床をもっと見る。摩周湖屈斜路湖を見る。宗谷本線の各駅停車のみの駅に下車する。利尻礼文に泊まる。

 

 

全体的に感じたこと

まず聖地巡礼の感想です。シンオウ地方は、北海道が舞台であるものの、現在ではなく1910~20年代ごろをイメージして作られたように感じました。

クロガネシティ(夕張)の炭鉱町としての繁栄、ポケモンリーグ国後島)、ファイトエリア(樺太)などの領土の存在を考えると、日露戦争後(ポーツマス条約で南樺太割譲)~第二次世界大戦終結ソ連北方領土に侵攻する)辺りでしょうか。

もちろん歴史ものではないので、時代がかみ合わない部分もありますが(常紋トンネル工事殉難者追悼碑は1980年に建立、など)、こうして様々なスポットを回った後に思った感想として、北海道の過去や特徴を反映させようという気概を感じました。

 

次にこの旅行を通じて、北海道に対して感じたことです。

まず、北海道の栄枯衰弱が、ここ150年くらいの中に物語として綺麗に存在していることが印象深く残りました。明治期の開拓と「日本(明治政府)」への同化政策から、石炭と農業で栄えていき、エネルギー革命と共に石炭産業が零落し、人口が落ちていく様子ですね。

そして、北海道は「北海道」として大きな一括りで語られがちな地域ですが、畜産が盛んな地域、さとうきび、稲作が盛んな地域など、その地域ごとの特色が車窓からでも見渡すことが出来ます。

特に北海道の北の方になると、稲作の北限を超えるので、じゃがいもや畜産など、冬への対策(品種改良、寒さに強い植物の栽培など)がいろいろと見れて面白いです。

さらに、北海道は地図で見るよりも遥かにスケールが大きいので、地図では近くに見える集落も電車で数十分。徒歩で行くなんて考えられないスパンの距離(1kmではなく10kmが単位なイメージ)です。

電車が網目状にある首都圏と違い、駅から行きたい場所までの距離も遠く、最初からdoor to doorで繋いでくれる車が主要になるよなぁと思いました。

加えて、北海道内においても衰退している地域とそうでない地域の差が激しいのが印象的でした。特に名寄から北は、限界集落と思しき場所が車窓からいくつも見受けられ、壊れた建物がそのまま放置されているのが印象的。

北海道に限った話ではないですが、人口減少や少子高齢化をまさに受けている地域を多く目にしてきたので、今後の行方が気になるところです。

 

 

というわけで聖地巡礼の旅はこれにて終了! 旅行期間は8/5~8/31で、夏休みの時間(8月いっぱい)できちんと楽しむことにこだわったので、大きな遅延やケガもなく楽しく旅を終わらせることができたのは本当に嬉しかったです。

次は9月中旬に九州に免許を取得しに向かいますので、また旅行の日々が始まります。

この夏休み、本当に家にいないな俺…。