葉月のまったりブログ

中の人の日常体験とか思ったこととかを雑記的に記していくそんなブログです。

学び:言語化すること

皆様こんにちは。葉月です。

 

カナダで過ごす日もだんだんと短くなっていくのを肌で感じながら、ラストスパートと思いつつ人生を走って生きている最近です。

今回は、自分の中で大事にしていること、トラブルシューティングや問題の構造化において役に立っているのではないかと思う考え方を雑記的に書き残したものになります。

それなりに種類があるのでシリーズ化したい気持ちもありますが、とりあえず書いてみました。今回は「言語化すること」です。具体的にいうと、思考を書き残すこと、人に話すこと、になります。

 

ふわっとした目次

・不安の対処としての言語化

  • 不安に輪郭を与える(可視化する)
  • 外部化することで他人と共有できる

追体験の方法としての言語化

  • 経験を言語化することで改めて見返すことが出来る

 

・不安の対処としての言語化

話すこと、書くことはどちらも自分の思考、考え方、感情を言葉にすることです。抽象的に頭の中で考えていることは輪郭がなく、まとまっていません。

こうした頭の中だけの考えは、輪郭がないために思考がとりとめもなく形を変えます。

そこで厄介なのは、頭の中だけで「不安」を思考すると、形がないままに膨れてしまう(ネガティブスパイラルに陥る)可能性がある、ということです。

ただ、自分の思考を書いたり話したりすることで、頭の中で輪郭のないものとして漂わせていた時とは違い、「言葉」という形のあるものになります。実際、不安は紙に書き出してみると、自分が思っていたよりも数がないことに驚いたりします。

そして、思考に輪郭を与えることで、問題がはっきりすることもあります。

頭の中で形にならないものとして混沌としていたものが、言葉に出来るものと出来ないものとして分割されるので、少なくとも言葉に出来るものは整理され、思考がクリアになります。

これは広く捉えると可視化に繋がるのではないかと考えました。思考を可視化することで、自分がどんな問題に悩んでいるのか、どんな言葉を抱えているのか考えることが出来る。

不安などの形のない思考は、言葉という一つの枠組みにはめ込むことで、整理と客観視に役立つと思います。

 

また、思考を言葉にすることで、他人と共有することが出来る状態になります。

他人と共有することが出来ると、その人の中に自分の思考が存在する状態になるため、自分の中だけにしか存在しなかった考え、思いが外部化されます。そして考えや思考を自分自身と切り離して見ることが出来ます。

そうすると、自分自身と関わっているという意識が薄くなるので、客観的な考え、アイデアとして自分の考えを見ることができますし、発信という意味合いでは、外部化されることで、その考えや想いに共感してくれる人が現れるかもしれません。

最初に触れた、不安に対するアプローチとして言語化は大事という話はここでも繋がると思います。言語化して外部化することで、自分自身で今までとは違う解決の視点や、問題点の捉え方が出てくるかもしれないですし、人に話せば、自分では思いつかなかった解決策を提示されるかもしれません。

 

 

追体験の方法としての言語化

言語化することの意味として、他にも振り返りが可能です。

思考は長期記憶として取り出せる状態になっているものを除けば、思い出そうとして思い出すのは困難だと思います。しかし、その時考えていたことを書き出しておくことで、当時の心境や感覚を言葉というフィルターがかかるものの、思い出す、追憶することが出来ます。

思考は時を経て変化していくものだと思いますが、その時点の思考を書き残しておくことで、思考の変化の軌跡を見ることもでき、自分の足跡を辿ることも出来ます。

さらに、他人と共有されることとも関連して、他人の思考や記憶にも言語化されていれば触れることが出来ます。

外部化しようとすることで、思考だけではなく、体験や経験などの感覚的なものにも枠組みが与えられ、読み返すことが可能になります。

そういう意味で、このブログ自体が私にとって言語化の一つの手段でもあります。

 

 

さて、ここまでは抽象的に言語化について考えてきましたが、葉月が具体的に留学でやってきたことは以下の通りです。

  • 不安を感じたり、自分の進んでいる方向性が分からなくなった時に、今自分が感じていること、考えていることを紙に書き出してみる。
    • 最初から構造立ててまとめようとするのではなく、最初は雑に書き散らして、後から見返した時に構造を作るというやり方だとハードルが低くなるかと思いました。
  • (このブログもそうですが)体験や経験から感じたこと、学びだと思ったことを書き残しておく。メモでも電子媒体でも。
  • ひと月ごとに自分の行動を振り返り、どんな進捗や反省があったかを書き留めておく。

 

他人に伝えることが難しい経験や体験ですが、言語化することで自分が後で振り返ることにも使えますし、他人に言語を通じて伝えることも出来ます。

単純なtodoリストとしてメモ書きをするのもいいですし、悩んだ際に問題を構造化しようとメモを取ると効果的な時もありました。

最近は毎日メモを書くようにしてみていますが、とりとめのない思考やどうでもいいことが頭の中から零れてくるのを書き留めるのはけっこう楽しいです。

 

 

…というわけで葉月が今まで生きてきてけっこう大事かなぁと思う要素の内の一つ、言語化についてでした。

気が向いたらまた似た内容の記事を書くかもしれません。ではではノシ